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特別展「松島 瑞巌寺と伊達政宗」を観てきた。松島には何度も足を運んでいたけれど、三十三年に一度の秘仏(五大明王像)開帳に立ち会えたことはなく、次の2039年まで先が長いなと思っていたところの企画展だった。
震災復興祈念ということで史上初めて外へ出されたということだったが、それに見合った厳かな展示室だった。
ポスター写真を見ると憤怒の形相が並んでいるが、眼前に並んだ明王はどれも優しく感じた。
自分は、いわゆる菩薩顔といわれる何を考えているか分からない優し顔が、どうしても地獄へ手招きしているように見えて怖いと思っているけれど、だからこそ感情を表に出している明王に安心しているだけかもしれない。
瑞巌寺と言えば、本堂へ向かう杉木立が神秘的で、晴れの日には木漏れ日が、暗い日には薄霧が立上る空気が大好きだった。
『だった』というのは、今はもう見られないからで、千本を越す杉は先の津波でほとんどが倒れ、見る影もなくなってしまったからに他ならない。(※津波で直接流されたのではなく、海水に浸かったことによる塩害)
今も復旧工事が進んでいるので、死ぬまでには以前の深い森に戻ったらよいなと願っている。